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原状回復費用の交渉術 〜貸主・業者と上手に話し合う方法〜

  • shuheikakita9
  • 17 時間前
  • 読了時間: 4分

更新日:3 分前


テナント経営者の皆さま、退去のタイミングで届く原状回復の見積もりを見て「こんなに高額!?」と頭を抱えた経験はありませんか? 特に交渉が苦手な方にとっては、貸主や指定業者とのやり取りが大きなストレスになりますよね。事業用不動産の場合、居住用とは違い契約次第で通常損耗や経年劣化まで負担を求められるケースが多く、数百万円単位の請求も珍しくありません。


でも大丈夫です。事前の準備とポイントを押さえた話し方で、20〜40%程度の減額に成功した事例はたくさんあります(実際の査定事例では30%超の削減も報告されています)。交渉が苦手でも実践しやすい具体的な方法をお伝えします。






1. 事業用不動産の原状回復の現実を知る

居住用とは異なり、事業用(オフィス・店舗)の原状回復は賃貸借契約書と特約が最優先です。 多くの契約で「入居時(または契約締結時)の状態に回復させる」と明記され、通常の使用による損耗(日焼け、家具跡、カーペットの摩耗など)もテナント負担になる特約が一般的です。国土交通省のガイドラインは原則として適用されにくい点に注意してください。


ただし、特約が有効になるには「範囲が具体的で、借主が明確に認識していた」ことが重要(居住用の最高裁判例の考え方が事業用でも参考にされるケースが増えています)。曖昧な表現や耐用年数を無視した全面新品交換は交渉の余地があります。


2. 交渉の基盤は「準備」で9割決まる

交渉が苦手な人はまず「事実」を集めましょう。感情論は通用しません。

  • 入居時の写真・動画・図面・設備リストを徹底保存(スマホ撮影で十分)。退去時の現状と比較できる最強の証拠。

  • 退去の1〜2ヶ月前に貸主に意向を伝え、共同で現状確認(立会い)を実施。認識のズレをその場で解消。

  • 3社以上から相見積もりを取得(貸主指定業者以外も可)。指定条項が「承諾を得て他社可」なら交渉余地大。

  • 見積は必ず項目別・単価・数量・工事範囲を明細で要求。総額だけでは何も議論できません。

準備ができれば、自信を持って話せます。



3. 貸主(オーナー・管理会社)との効果的な話し合い方

ポイントは「協力姿勢を見せつつ、事実ベースで提案する」こと。攻撃的な態度は逆効果です。

おすすめの流れ:

  1. 感謝から入る:「長年お世話になり、ありがとうございます。スムーズに退去できるよう協力します。」

  2. 事実提示:「入居時の写真と比較すると、この壁紙の日焼けは通常の使用によるものかと思いますが、いかがでしょうか?」

  3. 具体的な代替案:「全面張替えではなく、汚れの目立つ面のみの補修で対応いただけませんか?」「耐用年数を考慮した按分負担はどうでしょう?」

  4. 他社見積提示:「他社ではこの項目がXX万円ですが、同等品質で可能です。ご検討いただけますか?」


早めの連絡で「次のテナントに居抜きで引き継げるかも」と提案すると、工事範囲縮小につながるケースもあります。オフィスの原状回復範囲】壁紙の日焼けなどは一般住宅と異なるので注意が必要です。



4. 業者との値下げ交渉術(実践的フレーズ例)

業者交渉は「最初に希望額を言わない」のが鉄則。相手の言い値を基準に下げていきます。

有効なフレーズ:

  • 「この見積の明細を詳しく教えていただけますか?特にこの解体範囲は入居時の状態では必要なかった部分ですが…」

  • 「他社の同等工事見積ではここがXX円でしたが、理由を教えていただけますか?」

  • 「全体でXX%(または具体額)お値引きいただけるなら、早めに発注を決められます」

  • 「清掃や簡易補修は自社で対応しますので、その分工事範囲を調整いただけませんか?」

タイミングは初回見積もり提示後すぐ。2回目の調整で10〜20%下がるのが一般的です。複数社比較を「参考」として提示すると効果的。



5. 実際の成功事例(参考)

  • オフィス退去:当初1,045万円 → 査定・交渉で356万円(約66%減、37%以上の実質削減事例あり)

  • 店舗:300万円見積 → 項目精査+相見積で200万円台に

  • 共通パターン:壁紙・床の全面張替えを一部補修に変更、設備撤去範囲を縮小、耐用年数按分適用

これらはすべて「詳細明細+入居時証拠+複数見積」によるものです。



6. 注意点とトラブル回避

  • 契約書の「原状回復特約」「指定業者条項」「スケルトン返し」を退去前に再確認。

  • 高額請求時は第三者査定(専門協会など)を検討(成功報酬型もあり)。

  • 敷金からの控除は最終精算まで合意書面を残す。

  • 万一合意できない場合:簡易裁判所や弁護士相談を視野に(事業用は対等な事業者間なので、早めの専門家介入が有効)。



最後に

原状回復費用は、交渉次第で大幅にコントロール可能です。苦手意識がある方も、まずは「準備」と「事実提示」から始めてみてください。


退去をチャンスに変えて、賢くコストを抑えましょう。あなたの事業が次のステージへ円滑に移れることを願っています。


(本記事は一般的な情報提供です。個別契約内容により異なりますので、必要に応じて専門家にご相談ください。)




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